「AKF」の実地指導の受け方と非協力課への対応方法

Q1:導入時の実地指導は,どのように行うのですか。

コンサルタントによる指導対象職員全員に対する研修の後の実地指導は,第1回から第4回までの計4回です。一つの課での指導時間は,1時間程度です。

1. 平均的な指導内容

1. 第1回実地指導:切換え作業の確認,指導

  • 個別フォルダ化の可否についての相談・助言
  • 執務環境の整備促進指導
  • 担当ごとのツミアゲ式分類方法の指導

2. 第2回実地指導:前回の指摘事項の改善状況の確認

  • ツミアゲ式階層分類の仕上げ
  • 執務環境の整備状況の確認
  • 業務プロセス式水平分類づくりの指導

3. 第3回実地指導:前回の指摘事項の改善状況の確認

  • 執務環境の仕上げ指導
  • 業務プロセス式水平分類づくりの仕上げ指導
  • 検索性に係る「効果測定」の実施
  • この時点で,合格か仮合格が出れば,正式に色ラベルをはる。

4. 第4回実地指導:前回の指摘事項の改善状況の確認

  • 保管単位ごとの文書分類体系づくりの指導
  • ファイル基準表の書き方指導
  • 既に色ラベルがはってあればその確認

2. 実地指導の進め方

各課へは,コンサルタント,文書主管課長及び文書主管課の担当者が出向きます。

まず,文書主管課長のあいさつの後,実地指導に入ります。ここからはコンサルタントの指示に従いますが,通常は,ファイル責任者から作業のスケジュール表や前回の指導の指摘事項を基にどのような作業を行ったか,どのように改善したかの説明を受けます。

次に,コンサルタントは,個々の事項について質問をし,課としての考え方や担当者としての考え方と実践内容を聴きます。ときには,言い訳めいた発言も出てきますが,その対応はコンサルタントに任せます。

一度指摘した事項が次回も改善されていない場合には,コンサルタントから当然,厳しい指摘を受けることになります。

定められた時間になるとコンサルタントから全般的な講評がなされ,次回までに改善すべき事項が説明されます。

最後に,文書主管課長が次回までに必ず指摘事項の改善を図るよう,課長ほか全課員に依頼して終わります。

3. 実地指導の留意点

  1. 文書主管課では,コンサルタントの実地指導の日程が決まったら,早めに各課に指導の日時を通知して,全員参加(課長を含めて)で対応するように依頼します。なお,実地指導がわずか1時間であることを説明し,協力を求めます。
  2. 実地指導の際には,ファイル担当者などが書記役となり,参加者全員もメモをとり,書記役をフォローして,コンサルタントの指摘事項を記録します。
  3. 実地指導の最後に連絡事項として,文書主管課の担当者が,指摘事項の内容を報告書にして文書主管課に提出することと,次回はその指摘事項報告書をキャビネットの上に置いて,改善状況を説明することとを指示します。

職員に対する「AKF」導入課及び導入日程の通知(例) 実地指導改善結果報告書式例

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