「AKF」のブロック別導入の組み方と協力者の選び方

Q4:各課を,どのようにしてそれぞれのブロックに割り振ったらよいですか。

1. 導入ブロックの編成の仕方

導入ブロックの編成の仕方には,次のような考え方があります。

行政組織の部単位
例えば,第1次ブロックが企画調整部と総務部,第2次ブロックが建設部と民生部などというように,同じ部を同じ時期に一斉に導入する方法です。他の部への競争意識が生まれ,導入が推進できます。
庁舎内の執務場所単位
例えば,第1ブロックが本庁3・4階の各課,第2次ブロックが本庁1・2階の各課というように庁舎内の同じ階にある課を,同じ時期に一斉に導入する方法です。隣の課同士で競争意識が生まれると同時に,不要文書の廃棄に付随するオフィスレイアウトの改善がやりやすく,効果が現れやすいという特色があります。
各課の自主申告
あらかじめ計画した導入の時期によって,導入の時期の希望を各課から申告させる方法です。各課の業務の都合を考慮して,最善の時期を選んでもらうもので,課業務への影響を最も少なくすることができます。自主申告ですので後で実施時期について不平は言わせないということの反面,後半のブロックでの導入の希望が多くなる傾向にあることや特定のブロックに集中する場合があり,文書主管課が調整に苦慮することがあります。

2. いずれの編成の仕方を採ったらよいか。

編成の仕方にはそれぞれ特徴がありますが,まず,庁舎内の執務場所単位を基本に考え,それに行政組織の部単位や各課の自主申告などを加味して,全体の課別導入スケジュールを組むとよいと思います。

ただし,この課別のブロック編成案は,意外と早い時期,例えば,トップに全体計画を示す際に必要になってくる場合がありますが,あまり雑な計画案を出してしまうと,実際の導入のときに当初のブロック編成案を変更しなくてはならなくなる場合があり,文書主管課が調整に苦慮することがあります。

計画案を作る際には,各ブロックで対象職員が何人くらいになるか,各ブロックの導入予定時期に対応できない課がないかを検討しておきます。例えば,予算編成時期,出納閉鎖時期,イベント時期などを考慮します。導入当初は,時期が悪すぎるといった苦情が聞かれますが,終わってみれば,どのブロックで実施しても同じようなものだということが分かるはずです。

公文書管理に関するお問い合わせ

この記事に関するお問い合わせ、公文書管理・維持管理に関するお問い合わせを受け付けています。

よくある相談事例と回答例(FAQ)
無料相談 無料研修・セミナー
© 2017 ADMiC. All rights reserved.